制限の勧め…ってどういうことかというと、撮影の時に自分で色々と制限を掛けてしまう、ゲームで言うならば「縛りプレイ」みたいなものです。
例えば、今日の撮影は単焦点レンズ一本で行こう。
とか、今日は開放絞りにチャレンジとか。
他にも沢山あります…トリミングしない。ローアングルだけ。撮影後、液晶で確認しないで撮る…。
なんでもいいんです。
ちょっと楽しそうだな…と思えるくらいの制限をかけて撮ってみると面白いですよ。
そして、これがまた意外と勉強になります。
例えばこんな記事もあります。
「制限」が創造性を高める理由 « WIRED.jp
ゲーム音楽がまだPCM音源のみだったファミコン時代、意外と名曲があるとは思いませんか?
思い出補正が入っているかは別として、僅か3和音しか使えない環境で、作曲者、製作者はかなり苦労した事と思います。
音楽の事は良く分かりませんが、自分はこのシンプルな環境だからこそ、人は能力を発揮しやすいのではないかと思います。
いきなりオーケストラの作曲も出来るのかも知れませんが、シンプルな主旋律から段々と輪を広げて行く…。
他にもファミコンのドット絵とか、初期ウィザードリィのグラフィックひとつ取っても、簡略化された画面はいろいろな想像を手助けしてくれました。
写真も同じ事が言えるのではないかな?と。
昔から写真の勉強の為にはズームレンズではなく単焦点レンズを使えと言われていました。
昔の人達が勉強した時代は、そんな便利なレンズがなかったから…。
昔の人達のやり方、価値観の押し付けとも取られがちですが、自分はこれらあながち間違っていないものと思います。
その焦点域を頭や体に叩き込んでこそ、ほかの焦点域との使い分けが出来る。
そう思います。
自分がiPhoneでも写真を撮るのもそんな理由からです。
ピントは合いにくいし、基本広角のみだし、一眼レフと比べて制限アリまくりで、正直言って一眼レフの方が何倍も楽です。
しかし、気楽に撮れる事も相まって、一眼レフで撮る写真とはどこか違う脳が動いているように感じます。iPhoneで撮らなかった自分と比べる事が出来ないので、結果成果があったのかは分かりませんが、実感として良かったように思います。
能書きは色々ありますが、ちょっと写真撮るのに飽きた時にもいい刺激になりますし、とにかくおすすめです!