高校の頃、中学の先生になりたかった時があった。
浪人中に挫折して勉強をする気力もなくなり、自分に残された「写真」を信じてこの道を選んだ。
そんな夢を持ってから何十年も経ち、中学校の写真の仕事が舞い込んだ。
正確に言えば昔からウチ(のおじさん)がやっていた仕事を受け継ぐ形で。
最初はやりたくなかった。
夢を綺麗なまま残しておきたかったし、中途半端に教育について学んでしまったから、現場を見たら不満が出そうで。
でもやってみたらやっぱり楽しい。
撮影も楽しければ、生徒たちを見ているだけで楽しい。
形は変わっても、少しでも関われたことが嬉しかった。
そんな感じで何年も経った。
今年春先、教頭先生から伝えられた。
「来年度から入札制にしたいと思いまして。」
とうとう来たか。時代だから仕方がないなと思う半面、単純入札のデメリットも知っている。
写真の質は金額に表せられない。人の繋がりも、そこにはない。
ただあるのは、金と仕事。
「僕らは写真のことはわからない」と一言言われた。
そうだろう。過去に何度も聞いたことのある言葉だ。
でも僕はそこで手を抜く気もないし、写真の大切さも知っているつもりだ。
部活動の写真を撮るのが一番好きだった。
アルバム用なので使える写真が何枚かあればいい中で、何度も試合会場に通った。
彼らのベストシーンを残したかったからだ。
「写真は記憶を書き換える」
現実をありのままに残した動画と違って、いいシーンだけを切りとった写真は、それがいつしか記憶になる。
みんなが皆上手いわけじゃない。上手い人でも常にベストとも限らない。
でも、何年か経って写真を見返した時、「あ、俺意外とカッコよかった?」と思って欲しくて。
何日か悩んだあと、自分から辞退しに行きました。
今度取れても次もまた入札…その度不安になるのは嫌だった。
収入減になるのは正直とても痛いけれど、僕は「お金がすべて」の世界には居たくない。
先生たちは何年かで異動する。始めた頃にいた先生はもう誰もいない。
そこには人と人の繋がりは生まれないから、僕の求めるものはそこにはない。
ただね、一昨年異動になった先生に去年試合会場で会った時に言われた言葉は、今となってはとても自分の支えになっている。
「写真屋さんってどこも同じと思っていたけれど。長谷川さん、やっぱり凄く上手いよ。」
有難うございました。その言葉があったから、僕は今でも自分の信じてきたことが正しかったと思えます。
そんな感じで、打ち込んでた仕事がなくなった反面、前々から興味のあったベリーダンスの仕事も増えて来て、やり甲斐がうまい感じにシフトして来ています。
大事なものは守りたいです。人も自分も。
2019/04/30
平成も終わり
31年前
昭和天皇崩御の時、僕は皇居へ行った。
泣き崩れる大勢の人々がそこにはいた。
当時僕は天皇が何なのか、いまいちピンと来ていなかった。
いらないのでは?とも思っていた。
ただ、その場にいて
無視の出来ない感情が生まれた。
関心を持たないまま無視し続けてはいけない気がした。
その日からずっと考えていた。頭のどこかで。
天皇とはなんなのか。
なぜあそこまで号泣していたのか。
平成の終わる今、やっと自分の中での答えが出た気がする。
それは日本の象徴であり、日本国民の象徴でもあり、時代の象徴。
日々ニュースを見ていると、天皇がよく画面に現れる。
式典のとき、災害での慰安など。
僕はそういった天皇の姿をテレビ越しに30年見てきた。
そして僕もその間、30年生きてきた。
いろいろな出来事があった。
日本にも、自分自身にも。
どんな時でも常に、天皇はいた。微笑んでいた。国民皆を応援してくれていた。
「変わらないもの」だった。
なぜあそこまで号泣していたのか。僕の中の答え。
それは投影。
64年間という長い年月。ましてや戦争という大きな出来事まであった。
時代は元号よりももっと速いスピードで進み、楽しいこと辛いこと、次々と入れ替わる。
そんな目まぐるしい現実の中でも天皇だけは変わらずにそこにいる。
時代を生きてきた自分を天皇というかたちに投影する。
涙したのはきっと、振り返った自分の人生なのだろう。
そんな「変わらなかったもの」がまた終わる。
記 平成 三十一年 四月 三十日
昭和天皇崩御の時、僕は皇居へ行った。
泣き崩れる大勢の人々がそこにはいた。
当時僕は天皇が何なのか、いまいちピンと来ていなかった。
いらないのでは?とも思っていた。
ただ、その場にいて
無視の出来ない感情が生まれた。
関心を持たないまま無視し続けてはいけない気がした。
その日からずっと考えていた。頭のどこかで。
天皇とはなんなのか。
なぜあそこまで号泣していたのか。
平成の終わる今、やっと自分の中での答えが出た気がする。
それは日本の象徴であり、日本国民の象徴でもあり、時代の象徴。
日々ニュースを見ていると、天皇がよく画面に現れる。
式典のとき、災害での慰安など。
僕はそういった天皇の姿をテレビ越しに30年見てきた。
そして僕もその間、30年生きてきた。
いろいろな出来事があった。
日本にも、自分自身にも。
どんな時でも常に、天皇はいた。微笑んでいた。国民皆を応援してくれていた。
「変わらないもの」だった。
なぜあそこまで号泣していたのか。僕の中の答え。
それは投影。
64年間という長い年月。ましてや戦争という大きな出来事まであった。
時代は元号よりももっと速いスピードで進み、楽しいこと辛いこと、次々と入れ替わる。
そんな目まぐるしい現実の中でも天皇だけは変わらずにそこにいる。
時代を生きてきた自分を天皇というかたちに投影する。
涙したのはきっと、振り返った自分の人生なのだろう。
そんな「変わらなかったもの」がまた終わる。
記 平成 三十一年 四月 三十日
平成に買ったカメラとレンズ
今日が平成最後〜明日からは令和の始まり。
ちょうど平成に入った頃、ペンタックスからニコンに移ったことを思い出しました。
最初は35-135mm一本から始めたニコンですが、今では嬉しい悲鳴で防湿庫への収納に困るくらい増えました(安いレンズが多いのですが…笑)
機材を晒すのが機材自慢みたいで好きじゃなかったので今まで書いたことはなかったのですが、これを期に今まで使ってきたカメラを書こうと思います(コンパクトカメラと中判カメラは除く)。
●昭和
Nikon S2
5cm f2?
10.5cm
と3.5cm…だったかあまりに古くて現物も残っていないため思い出せないのですが、父から譲り受けた最初のカメラです。
主に犬を撮ってました。
PENTAX MX←最初に買った一眼レフ。ボケ像がファインダーで見えることに感動した記憶があります。
PENTAX MX←星の写真は一晩に枚数が稼げないので、もう一台購入。星はメカニカルカメラじゃないと当時は電池が持ちませんでした。
TAMRON 28/2.5
PENTAX 85/1.8
PENTAX LX
PENTAX 200/2.8←買ったような買ってないような…これも記憶が薄い(多分盗まれちゃったやつだろうなあ…)。
PENTAX LX←盗まれちゃったので2台目。
PENTAX 28-85
主に星を撮っていたので、ほとんど単焦点です。
28と85があれば困ることはありませんでした。
ズームレンズは仕事をやり始めて仕方なく買ったものの、ボディの故障など信頼性の面からニコンへ移ることを決意して平成に移ります。
●平成
Nikon F4時代
1台水没させてしまったので結局3台買いました。
F4+F4s+F4s(アクションファインダー仕様)。
この頃にLeica M6も使っています。
レンズは21mmと35。ズミクロンだったかズミルックスだったのかも覚えていない。
軍艦島を撮っていた時は主にここら辺のカメラです。
水没時にメカニカルシャッターのM6だけが動いたので、予備カメラとしてnewFM2を購入。
カメラバッグに入れっぱなしでほとんど撮っていないカメラで、その後友人に譲りました。
・Nikon 35-135
仕事ではほとんどがこれ。
・Nikon 80-200/2.8
雑誌の仕事が入り始めたので買った初めての大三元レンズです。
・Nikon 60/2.8マクロ
軍艦島撮影でマクロが欲しくなり購入。
・Nikon 24-50
広角ズームが欲しくなり購入。
・SIGMA 20/1.8
ビックカメラのポイントが溜まったので確か+1万以下で購入。しかも今でも使っています。
・Nikon 24-120
仕事の写真でメインレンズでした。
・TOKINA 28-70/2.8
ブライダル始めたので購入。
・Nikon 85/1.8
・Nikon 50/1.4
いつ買ったのかはよく覚えていない単焦点レンズ。今でも使ってます。
この前後からメインカメラがF100になりました。
・Nikon 28-200←24-120が少々不便だったので友人と交換…だっけな?差額貰ったような。
・TOKINA 28-80/2.8←70mm止まりに不満を覚え買ったものの、80mmじゃそんなに変わらないという…。
・TOKINA 100-300/4←ピアノ発表会を多く撮っていたので購入。
この前後からメインカメラがF5になりました。
・Nikon 28-70/2.8←やっとのことで大三元レンズ。今まで使っていた他メーカーの28-70がクソに思えるほど、写りの良さに感動した記憶。まだ使ってます。
デジタルカメラに移行。D70です。今でも持っていますが、よくあのカメラで動体を撮れたものだ…と自分で感心します笑
このあとはデジタル移行期なので立て続けにカメラを買っています。次の機種はD80…結局うちには3台あります。
D200が横縞問題を抱えていたため見送り、D300を購入。
そして待ちに待ったフルサイズD700。もう11年経ち、総カット数も多分20万カットオーバーですが、このカメラもまだ時々使ってます。
・Nikon 18-200
・Nikon 18-135
・SIGMA 15/2.8魚眼←いつ買ったのかも覚えてないくらい使用頻度はほぼなかったのですが、最近になって星を撮るのにも仕事にも多く使い始めました。魚眼レンズはレンズ構成がシンプルなのでヌケが良くお気に入り。
・SIGMA 12-24←買った頃はまだAPS-Cで12mmの恩恵を得られませんでした。フルサイズを買った時に撮った写真で興奮したことを覚えています。今ではこのレベルの超広角も普通になってきましたね。
・Nikon 70-200/2.8 VR/VR II←いつ頃買ったのかはよく覚えていませんが、VRの故障で修理に出したら部品がないため安くVR IIを購入できた記憶。まだメインレンズです。
ここからD750
・Nikon 24-120←標準ズームの28-70が、大三元とはいえ銀塩時代のものでシャープネスに不満があったのでレンズキットで購入。
・Nikon 80-400G←多分持ってるレンズで一番高い…。サンニッパとかヨンニッパ欲しいです…。
・Tamron 70-200/2.8←サブ用ですが、これ買った直後に新しいタイプが出たのは悔しい。
D750買い足し。
・SIGMA 135/1.8←ベリーダンスを撮り始めたので、ポートレートと星の撮影用に買いました。ニコンはマウントがFからZに変わりますので、Fマウントのレンズを買い足すのに躊躇しました。
そして令和へ…
ちょうど平成に入った頃、ペンタックスからニコンに移ったことを思い出しました。
最初は35-135mm一本から始めたニコンですが、今では嬉しい悲鳴で防湿庫への収納に困るくらい増えました(安いレンズが多いのですが…笑)
機材を晒すのが機材自慢みたいで好きじゃなかったので今まで書いたことはなかったのですが、これを期に今まで使ってきたカメラを書こうと思います(コンパクトカメラと中判カメラは除く)。
●昭和
Nikon S2
5cm f2?
10.5cm
と3.5cm…だったかあまりに古くて現物も残っていないため思い出せないのですが、父から譲り受けた最初のカメラです。
主に犬を撮ってました。
PENTAX MX←最初に買った一眼レフ。ボケ像がファインダーで見えることに感動した記憶があります。
PENTAX MX←星の写真は一晩に枚数が稼げないので、もう一台購入。星はメカニカルカメラじゃないと当時は電池が持ちませんでした。
TAMRON 28/2.5
PENTAX 85/1.8
PENTAX LX
PENTAX 200/2.8←買ったような買ってないような…これも記憶が薄い(多分盗まれちゃったやつだろうなあ…)。
PENTAX LX←盗まれちゃったので2台目。
PENTAX 28-85
主に星を撮っていたので、ほとんど単焦点です。
28と85があれば困ることはありませんでした。
ズームレンズは仕事をやり始めて仕方なく買ったものの、ボディの故障など信頼性の面からニコンへ移ることを決意して平成に移ります。
●平成
Nikon F4時代
1台水没させてしまったので結局3台買いました。
F4+F4s+F4s(アクションファインダー仕様)。
この頃にLeica M6も使っています。
レンズは21mmと35。ズミクロンだったかズミルックスだったのかも覚えていない。
軍艦島を撮っていた時は主にここら辺のカメラです。
水没時にメカニカルシャッターのM6だけが動いたので、予備カメラとしてnewFM2を購入。
カメラバッグに入れっぱなしでほとんど撮っていないカメラで、その後友人に譲りました。
・Nikon 35-135
仕事ではほとんどがこれ。
・Nikon 80-200/2.8
雑誌の仕事が入り始めたので買った初めての大三元レンズです。
・Nikon 60/2.8マクロ
軍艦島撮影でマクロが欲しくなり購入。
・Nikon 24-50
広角ズームが欲しくなり購入。
・SIGMA 20/1.8
ビックカメラのポイントが溜まったので確か+1万以下で購入。しかも今でも使っています。
・Nikon 24-120
仕事の写真でメインレンズでした。
・TOKINA 28-70/2.8
ブライダル始めたので購入。
・Nikon 85/1.8
・Nikon 50/1.4
いつ買ったのかはよく覚えていない単焦点レンズ。今でも使ってます。
この前後からメインカメラがF100になりました。
・Nikon 28-200←24-120が少々不便だったので友人と交換…だっけな?差額貰ったような。
・TOKINA 28-80/2.8←70mm止まりに不満を覚え買ったものの、80mmじゃそんなに変わらないという…。
・TOKINA 100-300/4←ピアノ発表会を多く撮っていたので購入。
この前後からメインカメラがF5になりました。
・Nikon 28-70/2.8←やっとのことで大三元レンズ。今まで使っていた他メーカーの28-70がクソに思えるほど、写りの良さに感動した記憶。まだ使ってます。
デジタルカメラに移行。D70です。今でも持っていますが、よくあのカメラで動体を撮れたものだ…と自分で感心します笑
このあとはデジタル移行期なので立て続けにカメラを買っています。次の機種はD80…結局うちには3台あります。
D200が横縞問題を抱えていたため見送り、D300を購入。
そして待ちに待ったフルサイズD700。もう11年経ち、総カット数も多分20万カットオーバーですが、このカメラもまだ時々使ってます。
・Nikon 18-200
・Nikon 18-135
・SIGMA 15/2.8魚眼←いつ買ったのかも覚えてないくらい使用頻度はほぼなかったのですが、最近になって星を撮るのにも仕事にも多く使い始めました。魚眼レンズはレンズ構成がシンプルなのでヌケが良くお気に入り。
・SIGMA 12-24←買った頃はまだAPS-Cで12mmの恩恵を得られませんでした。フルサイズを買った時に撮った写真で興奮したことを覚えています。今ではこのレベルの超広角も普通になってきましたね。
・Nikon 70-200/2.8 VR/VR II←いつ頃買ったのかはよく覚えていませんが、VRの故障で修理に出したら部品がないため安くVR IIを購入できた記憶。まだメインレンズです。
ここからD750
・Nikon 24-120←標準ズームの28-70が、大三元とはいえ銀塩時代のものでシャープネスに不満があったのでレンズキットで購入。
・Nikon 80-400G←多分持ってるレンズで一番高い…。サンニッパとかヨンニッパ欲しいです…。
・Tamron 70-200/2.8←サブ用ですが、これ買った直後に新しいタイプが出たのは悔しい。
D750買い足し。
・SIGMA 135/1.8←ベリーダンスを撮り始めたので、ポートレートと星の撮影用に買いました。ニコンはマウントがFからZに変わりますので、Fマウントのレンズを買い足すのに躊躇しました。
そして令和へ…
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