2017/08/22

【コラム】きれいな写真の三要素

機械学習を用いれば、写真が「撮影する前」からプロ仕様の美しさに──グーグルとMITがアルゴリズムを開発|WIRED.jp:

"ニューラルネットワークにより…「コントラストをわずかに上げる」「明るさを抑える」といったあらゆる補正が可能"

基本的にプロ向けでない多くのカメラは「撮って出し」の見栄えを良くするために、明るく出すことが多い。
またそれは、逆光で撮った時など顔が暗くなってしまうのを防ぐ効果もある。

明るく更にコントラストまで上げると当然白飛びすることが多くなるので、コントラストはそれほど上げない。

そんなカメラが多いので「コントラストをわずかに上げる」「明るさを抑える」というのは非常に有効と思う。

明るさを抑えるとはアンダーに撮るということで、これはフィルムの時、特にリバーサルでは当然として言われていたことだ。

アンダーに撮る効果とは、「余計な箇所を塗りつぶし、見せたい箇所に視線を集中させる」こと。

そのためには撮影時、見せたい被写体が一番明るくないとならない。
これは光の扱い方だが、今のAIにはこれはできない。
被写体として向いているかどうか、どう光を(日光も含めて)コントロールすれば上手く撮れるかまで、アドバイスはできても処理はできない。


綺麗な写真と人が認識する要素は

  • コントラスト(階調)
  • ホワイトバランス

この三点だと思う。明るさは少し離れて次の要素に入るが、少しくらい暗くても明るくても、これらが満たされていればマイナス要素にはならない。
よくよく考えてみれば
光…写真の基本
階調…モノクロ写真の基本
ホワイトバランス…カラー写真の基本
ですよね…。


なのでiPhoneなどスマホのカメラで綺麗な写真を撮りたい時は、光が一番だがそれは置いといて、

  • ホワイトバランスをしっかり合わせて
  • コントラストを少し上げて
  • (被写体によっては)少しアンダーに撮る


この三点がとても大事…だが、それが一度に出来るカメラアプリはほとんどない。特にコントラストを調整できるアプリが。
自分は ManualShot! しか知らないのだが、最近アップデートがなく寂しい。